ここでは、子供たちにアニメ制作を体験してもらう方法を記載します。キッズプラザ大阪でのワークショップを実施して気づいた内容です。
1コマアニメーション
- まず最初は、「1コマアニメーション」がよいです。
- 操作を覚える必要がなく、工夫できる点が多く、創造力がきたえられます。
顔を変形するアニメーション
1コマアニメーションを体験した後は、顔を変形するアニメーションがよいでしょう。顔の変形=福笑いで、それだけでおもしろいテーマです。図形の操作手順が遊びながら学べます。
- 最初は、ヘルプメニューからサンプルデータ「あいちゃんゆうくん」を読み出しておきます。「あいちゃんゆうくん」の帽子をクリックし、色を変えみましょう。
- つぎに、帽子の上の丸をクリックし、移動をやります。
- クリックして何か選ぶと周りに四角枠ができることを教えます。
- 目をクリックし、枠の辺をドラッグすると伸びることを教えます。
- 枠の角をドラッグすると拡大縮小できることを教えます。
- 帽子を2回クリックし、内部の点を表示させれば、帽子の形を変形できることを教えます。
- 全体を四角形で選ぶと、顔を大きくしたり小さくできることを教えます。
- 続きのページを作る方法を教えます。
- このように少しずつできることを増やしていくのが、楽しくアニメを作るこつです。
大画面で上映することの効果
- 作品を大画面で上映するというのはすごく効果があります。(上映方法はこちら)
- 子供たちは自分が作成した作品とほかの作品をはっきりと区別します。自分で作ったものが上映されることはうれしいことですし、大きな自信につながります。
小さな成功の積み重ね
- おとなは何か良い作品ができなければ残念と思いがちですが、子供たちは小さな成功を確かめながら成長していくようです。
- 例えば色を変更する操作を教えると、すべての図形の色を変えるまでその操作を繰り返す子供がいます。大人は、色を変えるだけでなく、移動、変形など他の操作もしてみてはとつい声をかけてしまうのですが、すべての色を変更し終わったあとの「やったあ」という声をきくと、自分で目標を設定し、小さな成功を体験したのだと感じます。
大人も子供も図形を動かしたことがない
- 大人も子供も絵を描いたことはあります。そのため、白いページを作成し、順番に絵を描いてしまいます。これでは再生ボタンを押しても絵が切り替わるだけ。このアニメの作り方は古い作り方です。たいした動きは作れません。
- 9VAeきゅうべえのアニメの作り方は、新しい方法です。となりのページに図形をコピーし動かしてアニメを作ります。この方法は大人も子供も未体験なので、何度も繰り返しやり方を教えてあげる必要があります。
- 例えば、絵の消し方をきかれたら、削除ボタンは教えずに、図形を選んで画面の外にだすことを教えます。そうすれば図形が外に退場する動きが作れます。つまり単純な消えるという言葉から、消える動作に意識を変えてほしいのです。
- 9VAeきゅうべえはアニメ制作の新しい道具です。ぜひご活用ください。
このボタンは何?
重なりを変えるボタンです。図形の上に大きな塗りのある四角形を描いて下の図形を隠した後、青いボタンを何回かクリックすれば、四角形の重なりが下になり、隠れていた図形が見えるようになります。 | |
後から描いた絵を前後のページにコピーするボタンです。コピーしたあと場所を変えればアニメになります。 | |
「アニメキャスト」という特別な図形を作ります。アニメキャストは赤い矢印にそって動かすことができます。 |
アニメをスマホに保存する方法
- 作成したアニメーションをスマホに入れる方法は、アニメGIF出力してメールで送るという方法もありますが、アニメ再生画面をスマホで撮影するのがもっとも簡単です。子供の顔といっしょにアニメを撮影することもできます。
- 「ひょうじ」メニューから「アニメをみる」をクリックすれば、アニメがループ再生しますので簡単に撮影できます。停止は「ひょうじ」メニュー>アニメをとめる」です。